二束三文オペラ

胃もたれ起こすほどのそれはきっと、恋

TAKE FIVEを観に行ったよ

私事ですが(そして今更すぎますが)、5/16に藤ヶ谷太輔くんの主演舞台「TAKE FIVE」を観に行きました。




我が家では朝の連続テレビ小説大河ドラマ、月9まで、とにかく毎日のようにレコーダーフル活用で放送されているドラマは全て見るという謎の習慣(?)があります。
さらに私は唐沢寿明さんがなかなか好きな俳優さんだったのでドラマ版のTAKE FIVEを見ていました。
なかなかこの御時世に義賊っぽい窃盗団の話とはすごいな‥‥(あまり現実的ではないな〜)と思ったのですが、それはそれとして。ドラマの世界として楽しめました。
そんなTAKE FIVEが舞台になる!?え、唐沢さんの役を藤ヶ谷くんがやるの!?と思ったら孫の役でしたww

「なるほど、孫かぁ〜☆」

確かに2人とも小顔だもんな☆とか思ってたんすよ。


そして、いざ観るじゃないですか。


あっ、まさかの近未来‥‥????



まさかちょっとSFチックになっているとおもってなくて

‥‥ってゆーか未来人のセンスダセェな!!!!!!

思わず心の中でつぶやいてしまったほどそのハイセンスっぷりに度肝抜かれました。


藤ヶ谷くんの衣装は「高そうなカーテン」って感じでした。でもそれをあまり違和感なく着れてるからなんかもうすごい。
あと最後の方はちょろんと飛び出てる白(金?)メッシュがいとおしかったです。

守くん(@藤ヶ谷くん)の最初の感想

なんじゃこいつ。


マァーーーーーーとにかく口が悪いwwww
守くん完全にひねくれ者である。婚約者のサクラさん、超絶可愛くて超絶いい子なんだけど、金と地位が目的の守くんは、



「なんなんだよあの女は!?」


とか、



「なんだよこのスカーフダッセ!!(ニュアンス)」


みたいなことを(サクラさんの前では猫かぶってるので)陰で言いまくるというなんとも最低なクソ野郎でしたwwwwww

そもそもなんでこんなひねくれてるかというと、未来の世界では生まれた時から優劣が決まってるらしく、上に行くために自分の先祖が泥棒だったということを隠して生きてきたから、

だそうです。


そして開発されたタイムマシンに乗って過去へ行き(先祖の泥棒を辞めさせようとして)、ポーンと放り出された過去で守くんが出会うのが、美しき女怪盗BB(蘭寿とむさん)。

そして自分達が過去に来たこと、また、ある陰謀のせいで少しずつ未来が変わっていることに気づいた守が、なんやかんや過去や未来の大事な人達を守るために奔走し、人として「愛とはどういうものか」を知り、成長していくお話となっている。
まだ大阪公演も残っているのでストーリーはかなりざっくりと、ぼんやりぼかしておきます。

感想としては

守くん最初めっちゃクズだったのに最後の方はギュッと抱きしめてあげたくなる可愛さ。なにあれ。

そして蘭寿とむさんの美しさ。申し訳ないことに宝塚時代の蘭寿さんを存じ上げないのだが、観ていたら絶対にハマっていただろうな、というくらいかっこよかった。
男性役をしてきたからカッコイイというのではない。姿勢が美しく、凛としている。女性としてカッコイイのである。
喋らなくても、歩いているシーンのシルエットだけでもカッコイイのである。猫背の私はとにかく「姿勢ただそう‥‥」と思った。

そしてカッコイイだけではない。女性の可愛らしさとか、愛嬌も兼ね備えているのである。
女怪盗らしく(?)男性たちを転がす場面が多々あるのだが、とても可愛い。大人の女性にこんなことを言うのは失礼かも知れないが、とにかくキュートだった。
かと思えば、未来の家族を想って、紆余曲折ありながらも信頼関係に至った同士の守を想って、「母親」「姉」のような母性を見せるのである‥‥。
そんなBBとふれあっていく中で変化していく守を見ていると、体は大人であるはずなのに、1人の子どもを見ているような気持ちになった。


終盤では守がとても人間らしい、泣きじゃくる小さな子どものような姿を見せてくれますが、
そこのシーンなんてもう涙流さずにはいられなかったです。

すごく良い表情をしていたな、‥‥って文章で書いてしまうとどうしても安っぽい感想になってしまうのがもったいない‥‥。


 でもほんとに良い表情をしていた。最初はものすごく目に力を入れて、眉を釣り上げてすごい憎たらしい(笑)顔をしていたのに、だんだんと優しく、面倒見のよい頼もしい顔になっていくのである。
たった数時間の舞台。だけどその僅かな時間の中で、守の精神的な成長によって、体感時間の何倍も時間の経過を感じさせてくれた。

去年の「コルトガバメンツ」でも思ったが藤ヶ谷くんは表情で表すというのがすごく上手な人なんだと思った。
少し話は逸れますが、アニメや小説の実写化は嫌がられる傾向がありますよね。
イメージと違うとか、設定改変とか色々あると思うんですが、私は「登場人物の心情がわからない」からだと思う。小説だと「〇〇は~だと思った」って表現するところが映画だとあまりないんですよね(^ω^;)
あまりモノローグ的に登場人物の思いがつらつらと語られることってそんなにないと思うのです。だからこの人物はこう思ったんだ!ってことを演者さんの表情で読み解かなければならない。難しいといえば難しいけど、断言されていない分、こちらの解釈を何通りにもできるところが良いところだと思ってます。

そして、今回の舞台でも俳優のみなさんすごく良い表情されてて、在り来たりで当たり前だけどプロだなぁ‥‥と思いました。今にして思えば「もしかしてあの表情は伏線だったのかな」と思えるのですが、その表情一つにしてもきっと同じものはないんだな、何公演もある表情の内の1回限りを観れたことが嬉しいです。

宇梶さんはすごく身長も高いし、舞台での存在感がすごかったです。でも横の方でもお茶目な顔をしていて可愛かったです(笑)


山本裕典くんは手足が長いのかあの衣装を違和感なく着こなしてましたね。ちょっとヘタレな役だったけど、守と共に成長して頼もしい守の「友達」になってました。



サクラさん役の朝倉あきさんはとにかく可愛い!!ちょっと天然すぎる気もしますがww
子犬のように守を慕う姿が健気で私がお嫁さんにしたいくらいでした‥‥。
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割烹着ドレスの丈が短くなっていた!!というレポを見たのですが、大阪公演ではどうなるんですかね??w


ちなみに私は刑事さんと結婚したいです。
包容力あり、正義感あり、真面目。めっちゃええ人やん‥‥‥‥!


最終的に何が言いたかったのかわからないですが、とにかく楽しめました!!
歌やダンスも少しありましたが、そこの藤ヶ谷くんと蘭寿さんの感じが、「アイドルと元宝塚のトップ」感がすごくビリビリ出ていて、かっこよくて、しなやかで、すごく美しいので、これから公演行く方は是非楽しんでください。




私、抽選も電話も全部落選してたんですが、電話でチケットを勝ち取ってきてくれた友達に感謝!!!!

長くなりましたが、終わります。