二束三文オペラ

胃もたれ起こすほどのそれはきっと、恋

ドリボロスのあまり髪を切った女の話

私はこの度、背中まで無駄に伸びきったロングヘアをショートボブにバッサリ切った。


ドリボロスが、自分でも思っていた以上に重症だったようで、まるで失恋したかのような感覚に陥ってしまった。
そして、「私の千秋楽」を終えた私は、その日のうちに美容院を予約して、髪をバッサリ切った。



そんなわけでお久しぶりで~す。私で〜〜す。

ブログの存在忘れてた~。うっかり~。

ひっそり(?)ツアーも行ってたんですが、なんかもうツアーのこと書こうと思ったら途方もない(3都市6公演分をまとめるのがめんどくさかった)のでドリボのことしか書けそうにないです。

てゆーか今や終わってしまったドリボのことで頭いっぱいで、ツアーロスがまさかの上書きされているという…(なのでツアーロスはあまりひどくない)
色んな友達に会えて楽しかったよ〜!\(^o^)/



さて。


私の今年の集大成(??)とも言えるDREAM BOYS。申し込んだ日にちが当たった上に、私の至って普通&普通な平凡ド真ん中の名義が何故かここに来て威力を発揮。
3公演全て、ど平凡名義持ちの私からしてみたらとんでもない席に入ることができました。(一つは座席を知らずに交換していただいたものだったんですが…。)
座席とか全く聞かずに交換していただいたチケットの座席見たら、まさかの探してる席番号ドンピシャリで、こんな事ってあるんだね……と友達とたまげてました。

なんかもうここまで来るといよいよ来年病に倒れるのではないかと思い始めてきた…。





だから万全の準備(健康面&防振双眼鏡)をしてドリボに臨みました。もうこの舞台に何か(主に玉森くんのまつ毛を見ること)を賭けていたのです。

もう公演数時間前から緊張のあまり吐きそう&食事が喉を通らない。毎回恒例のやつですね。
多分一生慣れないと思う。


そして始まる公演。防振双眼鏡はこの日のために準備したと言っても過言ではない。玉森くんが座長として頑張っている姿を、クリアな視界で見なければ。

幕が降りた瞬間、スポットライトに照らされるユウタの美しいこと。凛としていて、透明だけど色のついたオーラみたいなものを全身に纏っていて、唐突に始まる大好きな「NEXT DREAM」が耳にズンッと入ってきた。どこまでカッコイイんだクソックソッ!





綺麗だな。本当に綺麗だな。このキラキラは、衣装のソレももちろんあるけど、きっとそれだけじゃないんだ。



超絶個人的な感想としては、オープニングは正直去年(2014年)が最高すぎました…。1枚の絵画のように、白い百合のように、キスマイ3人が咲き誇る絵画のようだった。そしてそれを支えるJr.の皆さんも白百合の茎や葉のようだった。そしてそんな美しい百合たちの、1番てっぺんで歌う玉森くんの姿を見た時は、本当に感動でこみ上げてくるものがあった。
それくらい、去年のNEXT DREAMは自分の中で忘れられない。



でも、今年のユウタもまた違う表情や動きを見せてくれた。


全体的に見ても、ソロを見ても、明らかに去年と違う。
玉森くんが、成長している。


私は、ここ数年のファンなので、昔から玉森くんを見てきたわけではない。そんな中で、私のような新規でも明らかにわかる成長。

キレッキレで険しい顔でソロを踊る玉森くんを見た時は涙が出た。母親かな????

玉森くんは自信に満ち溢れている訳ではなく、試行錯誤して、不安も迷いも一旦全部抱えて、全部振り払って踊っているように見えた。


みなさんご存知の通り、

この度のDREAM BOYSはキスマイチーム(玉森、宮田、千賀)と優馬チーム(優馬、風磨、マリウス)のダブルキャストである。
最初こそ準備期間の短さから、優馬チームは不安視されていた。しかし、いざ蓋を開けてみると、彼らはとんでもなく絶賛されていた。その評価を聞いて私もとても嬉しかった。(どこか「キスマイのツアーのせいでWキャストになった上に、少ない時間しか貰えなかったのかもしれない。申しわけない」みたいな気持ちがあったのかもしれない…。)

優馬チームの評価をヤッタ〜!すごい!と嬉しく思う反面、悲しいこともあった。




割とオブラートに包まれることもなく、「玉森はダメだ」「全然変わらない」「去年とまるで同じ」

みたいなことを言われた。挙句の果てに「やる気感じない」とまで書かれてるのを見てしまい、結構落ち込んだ。自分が言われてんじゃないけど落ち込んだ。まだ観てないのにドリボ鬱になってた。いや、はえぇよ。


私は玉森くんのことが好きな玉森担だから、当然なのだけど、比べられた上にやる気の有無まで問われたことが悲しかった。
千賀さんや宮田くんの持ち腐れじゃないの?みたいな話まで進んだことも「玉森くんが座長のドリボはダメだ」ってドリボファンに見放されてるようで悲しくなった。


そんな玉森くんの評価が、突然一変した。「今日いつもと違った」「ものすごい気迫だった」「すすり泣いてる人もいた」
続々と流れてくるレポに一体何があったんだろうと混乱したけど、もしかしたら、自分たちと優馬チームの評価の差を知ってしまったんだろうなとうっすら思った。




酷評されてるなんて玉森くんたちに知られたくなかった。
でも自分に対する評価を知って火がついたのかもしれない。




その結果がこの気迫なのかもしれない。できるなら最初からやれよ…とはきっと誰もが思ったかも知れないけど、評価を受け止めてやっと気づけることだってあるよね。


だって、その時の自分はこれが自分にできる精一杯だ!今自分は一所懸命やってる!って思ってやってるんだから。
でも「全然ダメ」って言われて「あっ、これじゃダメなんだ」ってわかることだってあると、私は思うのです…。


本人でもないのに勝手に苦い思いをしていたけど、こないだまでの評価は玉森くんたちが次のステップまで上がるのに必要なことだったのかもしれない。…と、思ってます(勝手に)

私は可愛い可愛いって持ち上げられてそこにそのまま居座る玉森くんじゃなくて、最初は御輿に乗せられただけかもしれないけど、何もしてないように見えるけど、自分なりに考えて、頑張って、努力して自分のポジションやチャンスをゲットしていく玉森くんが大好きです。


本当に今年も観に行けて良かった。全然違うじゃん。去年はこんなダンスじゃなかった。こんな顔してなかった。もっとフリに重さがなかった。正直去年のアレ(一部ぶっ叩かれてた件)も「舞台立ってんのにそれはダメだろ」って思ったけど、今年は観た感じやってなかったし。


ドラマやツアーやいろんな経験も通して、今年のユウタになったとするなら、全然違う今年のユウタに出会えたことが嬉しかった。
そのための努力を玉森くんがしてくれたんだって考えたら、嬉しかった。


お話自体は去年とほぼ変わらず。ただ、シンプルになっていてわかりやすいという方もいれば、「去年も入ってる人はわかりやすく感じるけど初めて観る人はわかんないんじゃ…」っていう方もいて。
私は去年入ってるし、大体は「あーなるほど~」みたいな感じで見れたんですけど、確かにシンプルすぎて「えっ、ここはなんでそうなっちゃったの!?」
ってなることがちょいちょいありました(笑)


私は序盤のユウタの虚ろな目が大好きです。やっぱり瞳がさみしげな人は色っぽく感じる。



親に捨てられて血の繋がらない弟と必死で生きている。毎日を過ごしながらどこか離人感があり、物事を俯瞰して見ている。ユウタはたしかに熱いけど、心のどこかで他人に辟易している。でも、基本的にはクールなユウタが、弟のいるシーンでは心配性のただのお兄ちゃんになる。ハァ、もう好き…(落ち着け)




「弟は、自分がいなければ生きていけない」という考えがユウタの基本的行動概念である。弟には自分がいなければ…!どこか自分自身に言い聞かせているような気さえした。父が亡くなり、母に捨てられた孤独の中で唯一自分の存在を示すことができるのが弟のユウキだったのかもしれない。
とにかく弟のためにユウタは奔走しまくるのである。とにかくもうユウタはスーパーブラコン野郎なのである。大変いじらしい。ハァ…もう好き…(2回目)




ユウタは正直「元々色々な才能が備わっている」タイプのチートキャラ。
主人公なので当たり前だけど、ブランクあるのに結局現役チャンプになんやかんや勝つし、追われる身になりながらもなんやかんや誤解が解けるし、死んだと思ってもなんやかんや生きてる(しかもケントの心臓持たせてもらって天から返されるという好待遇っぷりである)し、最終的に「僕の…母です!」で万事解決だし。






それに対して、ライバルのケント。

ケントは常に1番を求める孤高のチャンプ。どこか千賀さんの姿に似ている。そう、例えそれがじゃんけんであっても勝負事にはこだわる千賀さんにーーーー…。

千賀さんと違うのは序盤でとにかく笑顔封印してるとこかな。最初っから眉毛釣り上げて恐い顔作ってんのはすごい。完全に孤高のチャンプ。かなりニヒルなクールキャラ。ユウタもクールだけど、ユウタとは違うタイプのクールなんだ…。



そしてダンスシーンは本当にすごい。千賀さんにかかれば、「スリラー」で階段を降りるところまでもがダンスである。なんという華やかさ。私がやったら絶対コケる(危ない)。

千賀さんのダンスは、重量感に溢れているのに、肘から指先にかけての動きがすごく繊細。なめらか。そして、そんな複雑なダンスがケントの「孤高のチャンプ」っぷりによくマッチしている。

友達と、「2人は仲違いしちゃって、やっと2人が昔みたいに戻れたと思った時には、もうケントは死んでるんだよね(;;)」という話を泣きながらした。


生まれ持った才能を持ち合わせたユウタ、努力してチャンプに上り詰めたケント、二人の側で奔走するトシヤ。
3人のキャラクター、その他の人物のキャラクターについて掘り下げるともっとこの舞台はわかりやすい。
ジャニーズ特有の「トンデモ演出」がふんだんに盛り込まれていると思うので、ぜひそれぞれのキャラクターについて考察することをおすすめする。楽しいよ。




もうほんとにこの記事書きながら泣いてる。
ドリボロスやばい。私はもうあのユウタには会えないのかと思ったら辛い。
自分でもちょっと引くくらい帝国劇場と新幹線の中で泣いてしまった。
帝国劇場のロビーに飾られている著名人や各局からのたくさんの花を見て泣いた時はそりゃもうだいぶ引いた。



私、自分でも思った以上に玉森くんのことが好きだったらしい…。そこに気付けたのは良かったのか悪かったのか…。
私は玉森くんのキラキラ煌めく所が大好き。
アイドルって、ほんとに光るんだよ。


いつかまた、輝いている所を観れると信じて。次の日からの仕事頑張ろうと思った(急に現実のターン)。


そんなわけでドリボロスがひどすぎてノリで髪を切りました。キノコみたいになりました。
でもマッシュルームカットのキノコちゃんみたいになってる玉森くんと私、一体何が違うのか。
一応「女」というハンデを貰っているのに男の子の玉森くんの方が死ぬほど可愛いってどういうことや、おい。